‘一昔前’と‘現在’を感じる恋愛小説 タマリンドの木 皆さま、ご機嫌麗しゅうございますか?ホム マリは、先日、本棚を整理しているときに、その存在をすっかり忘れていたのだけれど、タイに関わる小説とばったり再会したの。恐らく、20年ほど前に購入した本なのよね。本のタイトルを見て、確かタイが出てきた...
タイ的感覚が心に響く「観光」 皆さま、ご機嫌麗しゅうございますか?全国的には、桜もほころび始め、心もウキウキする季節になってきたわね。何か新しいことや、知らなかった世界を覗いてみたくなる感覚は、読書においても感じられるのではないかしら。そういえば、タイ人作家の作品って、...
タイ人作家の小説、「メナムの残照」 皆さま、ご機嫌麗しゅうございますか?日本人作家が描く、タイを舞台にした小説は、時々お目にかかるけれど、タイ人作家による作品で、日本のこと、日本人のことを題材にした小説って、なかなか出会えないと思うの。そんな中、貴重な一冊といえて、タイ人の間...
山田長政のロマンを追って、「王国への道」遠藤周作著 皆さま、ご機嫌麗しゅうございますか?自粛生活から解放されたと思えば、今度は梅雨に突入ね。梅雨時に雨は降ってもらわないと困ることになるけれど、やっぱりステイホームになりがちよね。そんな時は、やっぱり読書!特に壮大な歴史小説は、ジメジメした空気...
サヨナライツカ 辻仁成作 皆さま、ご機嫌麗しゅうございますか?タイ・バンコクが舞台の小説とは、時々出会うことがあって、こちらでもお話ししているものもあるけれど、ホム マリの中で、この作品をおいて、バンコクが舞台の小説は語れないと思っているの。そして、その作品は、恋愛...
タイの空気感に浸る、「愉楽の園」 皆さま、ご機嫌麗しゅうございますか?小説を読んでいると、時々、バンコクを舞台にした物語に出会うことがあるわね。今日は、そんな小説のひとつ、「愉楽の園」(宮本輝作、文春文庫)のお話。(少し内容にも触れるので、ご了承くださいね。) 舞台は、19...
Jim Thompsonでのお買い物前に ~熱い絹~ 上下巻 皆さま、ご機嫌麗しゅうございますか?タイの代表的な工芸品と言えば、‘タイシルク’をあげられる方も多いのではないかしら?その中でも、デザインや図柄で、外国人からもダントツの人気をはかるブランドは、そう、‘Jim Thompson’(ジムトンプ...
タイの名刹にして、三島文学の最高峰「暁の寺」 皆さま、ご機嫌麗しゅうございますか?タイ、またはバンコクと聞いて思いつく小説と言えば、三島由紀夫の作品、「暁の寺」は忘れてはならない一冊ではないかしら。タイにいらしたことがない方でも、この作品から「暁の寺」(ワットアルン)は、タイのお寺とし...