皆さま、ご機嫌麗しゅうございますか?
皆さまは、‘ご飯のお供’とお聞きになって、何を思い浮かべられるかしら?
日本と同じく‘ご飯の国’タイでも、‘ご飯のお供’的なお料理があるのよ。
‘ナムプリック’というお料理で、タイカレーやパットガパオのような華々しさはないかもしれないけれど、これがバリエーションも豊富で、実に奥が深いタイ料理なのよ!
今日は、そんなタイの‘ご飯のお供’の代表格、「ナムプリック」のお話。
ナムプリックとは?
そもそも、ナムプリックという言葉、直訳すると唐辛子の液体(ペースト)かしらね。
なので、基本的には、唐辛子が入って、辛めのペーストよ。
でもそこに、様々な具材が組み合わされて、肉みそのようなものがあったり、食べるラー油のようなものがあったり、いろんなナムプリックがあるの。
そして、‘ご飯のお供’でありながら、スティックサラダのようなディップとなったり、焼き魚や卵焼きのソースとなったり、時には、ナムプリック自体が調味料となって他のお料理を引き立たせる、正に万能ディップよ。
そこで、ホム マリがお家で作ってみたナムプリックも含めて、メジャーなもの3つをお話させて頂くわね。
ナムプリックの代表、ナムプリックガピ
ナムプリックガピは、名前のとおりガピのナムプリックね。
タイ料理屋さんでナムプリックを出していらっしゃるところがあれば、このナムプリックガピであることが多いのではないかしら。
ガピとは、以前、‘カオクルックガピ’のお話のときに登場したタイの調味料で、所謂エビ味噌と呼ばれているものよ。
このガピを表面に薄っすら焦げ目がつくくらいに炙って、唐辛子やニンニク、干しエビなどと石臼でポコポコするのよ。
完成したナムプリックガピを、ホム マリは、以前、タイ国政府観光庁さんから頂いたタイのお弁当箱、ピントゥーに盛り付けてみたわ。
ナムプリックガピもさることながら、こんなお魚見たことないわ!と思われた方もいらっしゃるのではないかしらね。
この、首を傾げたお魚は、プラ―トゥーというお魚で、タイではとてもポピュラーなお魚よ。
お味は鯵のようだけれど、鯖の仲間だそう。
焼いたプラ―トゥーは、ナムプリックガピとセットと言うほどよく一緒にでてくるの。
ゆで卵の横の白っぽい揚げたものは、ケープムーと呼ばれる豚の皮を揚げたもので、カリカリして芳ばしいのよ。
そこに、ナムプリックガピの風味とピリ辛さがオンすると、おつまみにも最高で、止まらなくなる危険があるわ!
見た目は、お世辞にも‘映える’とは言えないナムプリックガピだけれど、エビの旨味が凝縮したところにスッキリとした唐辛子の辛さがクセになる美味しさで、一度召し上がると虜になるわよ。
因みにホム マリは、余ったナムプリックガピでパスタもお気に入りよ。
シュリンプペースト(ガビ) 400g / うまみ調味料 ガピ タイ タイ調味料 発酵 えび 油 ギー オイル アジアン食品 エスニック食材 価格:880円 |
タイのミートソース、ナムプリックオン
トマト、豚ミンチ、ニンニク…と材料をご覧になっても、正にミートソース?と思われるでしょ。
もちろん、それだけでなく、赤唐辛子やガピも入って、れっきとしたタイ料理になるのだけれど、ナムプリックの中では、最も馴染みがあって頂きやすい、初級編とも言えるのがナムプリックオンね。
ナムプリックオンに限らず、ナムプリックは、作る人によってレシピは十人十色で、タイ人にとっては、おふくろの味のひとつらしいわ。
ホム マリは、ミニトマトと普通のトマトを使うナムプリックオンが好きね。
日本でも購入可能なナムプリック、ナムプリックパオ
タイでは、マーケットなどでナムプリック専門店があり、出来合いのものをお手軽に楽しめるけれど、日本では、お家で作らない限り、なかなかお目にかかれないのが現状かもしれないわね。
でも、日本のお店で買えるナムプリックもあるのよ。
それが、ナムプリックパオ。
英語表記では、チリインオイルなんて書かれている、多くは瓶詰で売られているものね。
ナムプリックパオは、えびせんとの相性が抜群で、これまた頂きだしたら止まらないのよ!
ところで、ナムプリックパオとお聞きになって、ピンときた方もいらっしゃるのではないかしら。
そう、トムヤムクンを作るときに、コクを出すためにナムプリックパオを入れるわね。
あとは、炒め物や焼き飯にも調味料としてナムプリックパオは大活躍よ。
一度召し上がると、甘辛いお味が病みつきになる美味しさで、ナムプリックパオをお家に常備したくなられるわよ、きっと。
「ナムプリック」の魅力、お伝えできたかしら?
初めに、‘華々しさはないかも’ってお話したけれど、いや実は、タイ料理の陰の主役がナムプリックではないかしらと思えてきたわ。
まだまだいろんなナムプリックがあって、ホム マリは、ナムプリックだけをお勉強しに(=頂きに)タイに行きたいくらいよ。
それでは、皆さま、チョクディーカ。