皆さま、ご機嫌麗しゅうございますか?
タイ料理と聞くと、様々なスパイスやハーブを使った手の込んだお料理!というイメージをお持ちの方も多いのではないかしら?
実際、スパイスやハーブをふんだんに使ったお料理は多く、日本では馴染みのない調理器具を使ったりするので、お家でタイ料理を作るのはちょっと難しそう!と思ってしまうわよね。
そんなタイ料理の中でも、‘あら意外と簡単!’というお料理がいくつかあるけれど、以前にお話したパットガパオなんかもそのひとつね。
でも今日は、それを上回る?ほど調理自体はハードルが低い、「カオヤム」のお話。
晴れの日にピッタリな美しいお料理
ところで皆さま、「カオヤム」というお料理をご存知かしら?
「カオヤム」は、もともとタイ南部の地方料理だったのだけれど、近年、バンコクの地方料理に力を入れていらっしゃるタイ料理屋さんでよく目にするようになり、日本でも専門店ができてきたりして、注目のタイ料理の一品なのよ。
こちらが今回ホム マリが作った「カオヤム」よ。
混ぜご飯っぽいけれど、頂いてみたらライスサラダという感覚ね。
見た目の華やかさは、日本のちらし寿司みたいでしょ!
タイ南部では、タイのお正月やお祝い事のときに食卓を彩るそうで、そういう意味でもちらし寿司に近いポジションかもしれないわね。
作り方と頂き方
「カオヤム」、ご覧になってお分かりだと思うけれど、基本的には、ご飯とお好きな具材を添えるだけ!なの。
ただご飯は、タイ米をお薦めするわ。
ホム マリは、タイのライスベリーを使ったけれど、タイ米の白米で良いのよ。
日本のご飯だと、どうしても粘り気が強いので、ドレッシングと具材を混ぜ混ぜして頂くときに、べちょっとなりがちなので。
使うお野菜などの具材は、日本で手に入るものでトライすると楽しいわ。
ホム マリがこのときに使ったものをご紹介するわね。
お皿の上部、レッドオニオンから時計回りで行くと、インゲン(茹でたもの)、無塩ピーナッツ(荒く砕いたもの)、プリックポン(タイの一味唐辛子、日本の一味唐辛子で代用OK)、レモングラスパウダー、乾燥エビの粉末(乾燥エビをフードプロセッサーなどで砕いたもの)、バイマックルー(コブミカンの葉)、パイナップル、ガパオ、セロリ、人参、キュウリ。
パイナップルとご飯を混ぜるの?!と思われるかもしれないけれど、これが良いのよ!
フルーティーな甘さがソースやプリックポンの辛みをマイルドにしてくれるし、お料理全体のアクセントにもなるの。
でも、どうしてもパイナップルに抵抗がある方は、リンゴなどでもよいと思うわ。
そして、バイマックルーなどの代わりに、大葉やミョウガを使ってみるのもいいわね。
盛り付けは、正に‘映え’を狙えばよいのではないかしら!
気になるソースだけれど、概して‘甘辛い’ものが多いかしらね。
ホム マリは、ナムプリックパオ、パームシュガー(砂糖)、ナンプラー、レモン果汁(マナオがあれば言うことなし!)を混ぜて作ったわ。
ポイントとしては、ちょっと甘いかな?と思うくらいでよいの。
辛さは、プリックポンでも調節できるからね。
そして、頂くときは、ソースと具材を思いっきり混ぜ混ぜ!
するとどうでしょう!
お口の中で、いろんな食感、お味、風味が混然一体となって、今までに味わったことのないような美味しさなのよ。
しかも、お野菜が中心なので、さっぱりとしつつ、ご飯がしっかり‘食べた感’を演出してくれるの。
このとき、ホム マリは、スペアリブスープをあわせたけれど、ランチなら、この「カオヤム」一皿でも大満足なのではないかしら。
因みに、スペアリブスープには、高菜のお漬物を使ったのだけれど、タイにも高菜のお漬物に似たもの(パカドン)があって、よくスープなどに使われるのよ。
今回の「カオヤム」、お家でもいろいろアレンジができそうな気がされないかしら?
ホム マリも、日本の具材を発掘して、益々楽しい「カオヤム」作りに励むわ!
それでは、皆さま、チョクディーカ。