皆さま、ご機嫌麗しゅうございますか?
皆さまは、カスタードクリームはお好きかしら?
甘くとろりとした食感に、卵やバニラのコク。
思い出しただけで、目が♡になってしまうわ。
そんなカスタードクリーム、タイをはじめ、東南アジアでは、オリジナルなものがあるのよ。
それは、ハーブの一種、パンダンリーフ、タイでは、トゥーイと呼ばれている植物を使っているのが特徴なの。
ところが、タイのパンダンカスタードと、シンガポールのパンダンカスタード、ちょっぴり違いがあるので、今日は、「東南アジアのパンダンカスタード、タイ派?シンガポール派?」のお話。
東洋のバニラ、パンダンリーフ
ところで、パンダンリーフ、日本ではあまり知られていないけれど、和名は、ニオイタコノキというそうよ。
タコノキの種類は、熱帯に広く自生しているそうなのだけれど、お名前に‘ニオイ’とあるように、パンダンリーフは、甘い香りが特徴なの。
‘東洋のバニラ’とも呼ばれ、お菓子だけでなく、お料理にも使われているのよ。
タイでは、もち米と一緒に蒸したりもするわ。
沖縄など以外では、越冬が最大の関門で、ホム マリも、こまめに室内に入れたりしたわ。
近くでお世話をしていると、時々、トゥーイの香りが漂って、癒されるのよ。
ただ、このパンダンリーフの風味、好き嫌いが分かれるようね。
タイのパンダンカスタード、サンカヤーバイトゥーイ
タイのカスタードは、ココナッツミルクの風味が豊かなところに、バイトゥーイ(トゥーイの葉)の香りが相まって、正に、トロピカルなカスタードなのよ。
そして、なんといっても、バイトゥーイの鮮やかなグリーンが活かされていて、目にも美しいクリームなの。
見慣れないと、ちょっとビックリしちゃうようなグリーンよね。
この色は、バイトゥーイを磨り潰して出た色なのよ。
だから、バイトゥーイの香りが存分にいきわたっているの。
こうして、タイの揚げパン、パトンコーに添えられることもあるわ。
でも、お家でこのカスタードを作るのは大変そう、と思われるわよね。
ホム マリも、育てているトゥーイちゃんの葉っぱだけでは、丸坊主になってしまいそうなので、お助けアイテムを使わせて頂いたわ。
こちらは、本当に簡単で、お水だったかお湯だったかで混ぜるだけ!なのよ。
量もたっぷりできるので、先ほどのパトンコーに加えて、タイのトーストもしっかり楽しませて頂いたわ!
タイでは、日本と同じように、ふっくらとした、厚みのある食パンが好まれている感じね。
それに、あまり焦げ目が無いものが、タイ人のお好みではないかと。
焦げ目があるものは、炭火で炙ったトーストが主流のような気がするわ。
こうして、朝からタイの香りを味わえると、充実した一日になりそう。
シンガポールのパンダンカスタードの定番、カヤトースト
シンガポールの朝ごはんとして有名な、カヤトースト。
あのクリームも実は、パンダンリーフが入っているのよ。
トーストに塗られているので、‘カヤジャム’と読んでいらっしゃる方も多いみたいだけれど、ちゃんと卵が入っているので、カスタードと言ってよいのではないかしらね。
こちらのクリームをトーストに塗るだけで、本場のお味を再現できてしまう、これまたお役立ちアイテムね。
シンガポールのトーストは、イギリス領の名残からか、薄いものがホム マリのイメージね。
カリッとしたトーストに、カヤの甘さと、ほんのりとしたパンダンリーフの香りがお口の中に広がるわね。
タイのパンダンカスタードは、食感的には、通常のカスタードクリームとほぼ同じなのに比べると、シンガポールのパンダンカスタードは、独特の舌触りがあるのが特徴ね。
でも、パンダンリーフの香りが苦手な方は、シンガポールのカヤの方がトライしやすいかもしれない気がするわ。
早く本場に‘本物’を頂きに行きたいところではあるけれど、こうしてお家で色々と食べ比べてみるのも楽しいわよ。
「東南アジアのパンダンカスタード、タイ派?シンガポール派?」皆さまは、どちらかしら?
それでは、皆さま、チョクディーカ。