皆さま、ご機嫌麗しゅうございますか?
2004年に開通したバンコクの地下鉄、MRT。
当初は、ラチャダピセークエリアへの渋滞を気にしない交通機関、というイメージだったけれど、あれよあれよという間に、パープルラインと呼ばれる路線が郊外に延びていたり、BTSの延伸などとも相まって、バンコクという街の拡大を公共交通機関として支える、正に大動脈になりつつあるわね。
そんなMRTが、2019年末に新たに延伸したのだけれど、この延伸は、全世界からの観光客にとっても、とても有意義なものなのよ。
だって、バンコク観光の基本といえる、ワットプラケオ(エメラルド寺院)やワットポー(涅槃仏寺)に、地下鉄の最寄り駅ができたの。
それまでは、日帰りツアーに参加してまわるか、自力で行く場合は、観光客目当ての悪名高いタクシーやトゥクトゥクを利用せざるを得ないことが多かったのよ。
だから、バンコク在住者や、リピーターであっても‘一度行けばいっか’と思ってしまう節があったわ。
でも、MRTの延伸によって、そういった気分は払しょくできて、久しぶりに行ってみようかしら!と思えるベースができたことは、大きいと思うの。
そこで、ホム マリも延伸した区間に乗車してみたのだけれど、今日は、その中でも突出した可愛さと、バンコクの中華街、ヤワラーのど真ん中という町の雰囲気にピッタリな「MRTワットマンコン駅」のお話。
バンコクの中華街ヤワラーへの玄関
今も少し触れたけれど、「MRTワットマンコン駅」は、バンコクの中華街、ヤワラーに行くには、とても便利な場所にできたのよ。
ヤワラーには、美味しいものもたくさんありそうだし、チャトチャックよりもお手軽なのではないかと思われる雑貨店などもあって、今回のアクセス改善で、既に町の魅力の再開拓がはじまっているわ。
「MRTワットマンコン駅」は、そんな立地の良さからだけではなく、実は、駅自体の可愛さという面からも、今注目されているの。
先ず電車を降りて、目に入ったのがこちらの柱。
MRTの他の駅は、総じて殺風景な駅が多い中、真っ赤な柱と天井は、インパクト大だったわ。何か期待できそうな予感。
そう思いながら、改札口のある上の階に上がってゆくと…
壁一面にドラゴン!!
ワットマンコンという駅の名前になっているのは、近くの中華系のお寺の名前なのだけれど、漢字で書くと龍蓮寺なので、そこからモチーフにされているのかしらね。
このドラゴン以外にも、至るところにドラゴンがいるわ。
特に改札階は、ほぼ全面といってよいほど、この様な可愛らしいシノワズリの絵でラッピングされているのよ。
これが、決してくどい感じではなく、とてもポップな気分にさせてくれて、タイ人もお気に入りの柄の前でお写真撮って楽しんでいらっしゃるわ。
改札口を出て、券売機がこちらよ。
徹底してるでしょ?!
床の柄も可愛い!と思って下ばっかり見ていたのだけれど、ふと上を見上げると…
なんと、天井には、真っ赤に輝く玉をくわえたドラゴンが!
ここまでのこだわり様、ホム マリは感心を通り越して、笑えてきたわ!
こんなテーマパークのような駅、世界的に見てもなかなか無いのではないかしらね。
では、地上の駅周辺がどのような中華街なのか、ほんの少しだけ。
バンコクのヤワラーといえば、香港の一部を移してきたのではないかと思うような、たくさんの看板がひしめく大通りが紹介されることが多いけれど、上のお写真のように、市場のような通りもあるのよ。
そんな市場の中に、ホム マリが偶然見つけたお寺が、これまた中華度抜群だったわよ。
タイも相当カラフルでキンピカ文化だとは思うけれど、ヤワラーにはまた違ったカラフルさがあると言えるわね。
そんな町の新しくできた玄関口、「MRTワットマンコン駅」。
今後、ラッピングは変わるかもしれないけれど、是非、心躍るような楽しい駅でありつづけてほしいな。
それでは、皆さま、チョクディーカ。
(2022年10月現在、駅構内の壁などを覆っていたネスレによるラッピングは、終了していました。)