皆さま、ご機嫌麗しゅうございますか?
観光でタイを訪れるとき、バンコク以外ではどこがお好きかしら?
プーケットやサムイ、クラビのビーチリゾートで美しい海を満喫!
タイの古都を訪ねてチェンマイやチェンライでのんびりと過ごす!
スコータイやアユタヤなどの遺跡巡り!
どのコースも魅力的よね。
でも、この中には、タイの国土の3分の1を占める東北地方=イサーンが含まれていないのよ。
イサーンといえば、よくタイ料理の地方料理(ソムタムやガイヤーンなど)としてよく耳にされると思うけれど、実際、都市の名前や何があるところなのか良くご存じない方も多いのではないかしら?
実は、ホム マリもそんな一人なのだけれど、最近ちょっと気になっているエリアなの。
そして、イサーンのことを知りたいなと思っているときに出会った本があって、今日はそんな「イサーンの旅」(梶原俊夫著、株式会社めこん発行)のお話。
イサーンといえば、ラオスやカンボジアと国境を接し、メコン川とも長距離を面している地域ね。
ホム マリは日頃、イサーンのお料理の付け合わせって、フレッシュなハーブがテンコ盛りなイメージなのだけれど、これは、ベトナム料理にも通ずるものがあるなぁと、なんとなく思っていたのだけれど、やはり文化的にもラオスやそのお隣のベトナム、そしてカンボジアの影響を色濃く受けているようね。
これは、タイの中でもこの地方の特徴で、イサーンの魅力でもあるわね。
でも、そのイサーンも実は広くて、「イサーンの旅」では、テーマごとにイサーンの街や見どころを分かりやすくまとめてくださっているわ。
しかも、全ページカラーのお写真付きで、イサーンのことを知るには最適な‘指南書’ではないかしら。
3つのテーマに沿ったイサーンのガイドブック
まず最初は、メコン川沿いの街を中心とした比較的北側の街巡りよ。
この中には、ホム マリが初めて耳にする街がたくさん紹介されていて、始めからイサーンの奥深さを思い知らされた感じね。
そして、改めてこの辺りは、ラオスや、国境としてのメコン川との繋がりを認識させられたわね。きっと、四方を海に囲まれた日本では体感できないような感覚を味わうことができそうだわ。
タイにはいくつか有名なお祭りがあるのだけれど、その多くがこのルートに含まれているので、ご参考になるのではないかしら。
そして、次は、イサーンの中部を中心とした遺跡や国立公園ルート。
バンコクからも比較的近いカオヤイ国立公園や世界遺産でもあるバンチェン遺跡は勿論、タイの自然といえば、どちらかというと海のイメージが強いかもしれないけれど、この地方の山の魅力がみっちり網羅されているわ。
最後は、アンコールワットで有名なクメールの影響を受けた遺跡巡り案内。
クメールといえば、カンボジアだけれど、イサーンの南部は昔、クメール帝国の都市が点在していたそうで、パノムワンやパノムルン、ピマーイといった遺跡の名前は、ホム マリも目にしたことがあったけれど、それらを含めた数々の見どころが分かりやすく紹介されているの。
特に、遺跡を年代ごとにまとめた表は、とても理解しやすいわ。
そして通常、タイの歴史といえば、スコータイ王朝やランナー王朝からの流れを見聞きしやすいと思うけれど、それらの時代よりも前から続くイサーンの歴史にも一層興味がわいてきたわね。
バンコクからは、飛行機が出ている街もあるけれど、イサーンの街や遺跡を巡るには、確かに交通の便というところが最大のネックかしらね。
でも、少し時間に余裕ができたら、のんびりと周るには魅力あふれる地方だと思うわ。
「イサーンの旅」は、2009年に発行されていて、ガイドブックとしては年月が経っているかもしれないけれど、流行りのお店やレストランをメインに取り扱っているわけではなく、東北地方の名所を詳しく扱っていらっしゃるので、全く色褪せ感が無く、将来のイサーン旅に活躍してくれることは間違いないし、旅のプランを立てるのにも一役買ってくれそうよ。
ホム マリも、行きたいところを「イサーンの旅」で整理するわ!
それでは、皆さま、チョクディーカ。