皆さま、ご機嫌麗しゅうございますか?
冬の日本では時々、‘タイの鍋料理’が紹介されているわね。
海外旅行に行きにくくなって早2年だけれど、ホム マリは、バンコクで鍋料理も楽しみにしていたのよ。
バンコクに行くと、‘観光に行く’とかではない限り、ほとんどの時間を涼しいショッピングセンターやホテル、レストラン、移動はタクシーというような、なるべく暑さとは無縁でいたい行動をとるホム マリだけれど(笑)、どうしても食べたいものがあるときは、そんな暑さにも打ち勝つパワーが湧き出てくるから不思議なのよね。
美味しいローカルフードを、街角の食堂(扇風機はあっても、冷房が無い所多いのよ。)で頂くときがその典型だけれど、チムチュムというタイの鍋料理をご存知かしら?
このチムチュム、高級タイ料理レストランではまずお目にかかれない、タイの東北部、イサーンの代表的ローカルフードなの。
今日は、チムチュムを頂きに伺った、「イサーンロムイェン」のお話。
素焼きのポットが可愛いチムチュム
ところで、「イサーンロムイェン」さんも提供されている、イサーン料理、日本人にも馴染み深いお料理は、ソムタムやラープといった、タイ料理の中でも辛さが際立つもので有名ね。
確かに‘辛さ’は、イサーン料理の代名詞だけれど、フレッシュなハーブを多く使うことも、その特徴と言えるわね。
イサーン地方は、お隣ラオスの文化の影響も受けているけれど、ベトナムの文化も入り交ざっているそうで、そう考えると納得ね。
ホム マリは、この日、突然チムチュムが頂きたくなって、「イサーンロムイェン」さんへ。
一人チムチュムを敢行よ!
一人鍋を楽しむ場合、タイの鍋料理でメジャーなタイスキは、オーダーする具材で量を調節しやすいけれど、チムチュムは、一定量の具材がやってくるわ。
でも、決して食べきれないほどではない(ホム マリのお腹では)ので、日本のお嬢様方にも是非、チャレンジして頂きたいわね。
ホム マリは、ポークのチムチュムにしたわ。
お鍋のセッティングが済むと、お店のおじさまが、手際よく‘鍋奉行’を始めてくださったので、しばし観察。
固めの茎があるお野菜は、葉の部分だけを使うようで、茎を取り除いていらしたわ。
具材の準備ができたら、お野菜、春雨、ポークを一気にお鍋の中へ投入。
蓋をして、しばらく‘待て’とのこと。
その間に、ホム マリは、ラープを頂くわ。
こちらのラープ、お米の芳ばしさがいい感じだったわ。
でも、辛さのことは何も伝えずオーダーしたけれど、あまり辛くなかったのよね。
食べやすいといえば食べやすいけれど、ホム マリとしては、ちょっと拍子抜けしちゃったわ。
そうこうしているうちに、再びおじさまがご登場。
蓋を開け、卵が固まっているので、それをほぐすように全体を混ぜていらしたわ。
火のとおり具合をみて、良ければ完成!
頂き方は、タイスキと同じように、銘々のお皿に取り、ソースをかけて頂くのよ。
さてお味はというと、お鍋のスープは、バイマックルー(コブミカンの葉)やレモングラスなどのハーブが入っていて、スッキリとした味わい。
そうね、トムヤムクンから辛さを抜いたようなスープと言えば、一番伝わるかしら。
具材にかけて頂くソースは、タイスキのソースと似ているけれど、ちょっぴりピリ辛度が高く、ゴマの風味が効いていたわね。
そんなソースの辛みとスープのフレーバー、具材に絡まった卵のまろやかさが混然一体となって、‘これぞタイの鍋!’といった感じで、病みつきになるのよ、これが。
今回ホム マリは、ポークを頂いたけれど、お肉類とお野菜がバランスよくいただけるのも嬉しいところだわ。
ソースは、お店によってオリジナルがあるようなので、いろいろなお店を食べ比べてみるて、お気に入りを見つけるのも楽しいと思うの。
この様に、ホム マリも大好きなチムチュムだけれど、難点もあるのよ。
それは、最初にもお話ししたけれど、ただでさえ冷房がない店内で、テーブルの上に炭火がやってくるの。‘顔面ヒーター’よ。笑。
乾季の涼しい時ならまだしも、それ以外の時期は、ご覚悟を!
それと、炭が燃え尽きてくると、灰が舞い出すということね。
これに関しては、ホム マリは、そこまで気にならないけれど、‘ご飯にかかるのが嫌だわ!’という方は、ご覚悟を!
でも、お鍋も落ち着いてきたら、炭火はお店の方が持って行ってくださるので、ほんのわずかな時間の辛抱よ。
今回、「イサーンロムイェン」さんでは、チムチュムを頂いたけれど、他にも魅惑的なメニューが豊富なので、是非また伺いたいと思っているのよ。
お店は、朝から晩まで開いているけれど、夜は混むこともしばしばで、ほぼタイ人のお客様の中に外国人(意外と西洋人率が高いのよ。)がちらほらよ。
お店の方も親切だし、‘タイの食堂デビュー’にもうってつけのお店かもしれないわね。
こうして回顧録のようにお話させて頂いてると、今すぐバンコクに行きたくなっちゃったわ。
あの暑さも懐かしい…
それでは、皆さま、チョクディーカ。
イサーンロムイェンはどこかしら?
BTSビクトリーモニュメント 徒歩3分 ランナム通り沿い